中学3年生の英語の発語数が約1.4倍に 「産経オンライン英会話Plus」受講者の発話を約9カ月追跡

産経ヒューマンラーニング株式会社は、同社のオンライン英会話サービス「産経オンライン英会話Plus」を受講した中学3年生の発話データを使い、スピーキングの学習効果を定量的に分析しました。分析は東京外国語大学の投野由紀夫教授の指導のもとで行われ、2025年4月〜12月に計20回のレッスンを受けた生徒の自然発話を解析しています。その結果、受講後半の発語数は受講初期と比べて約1.4倍(341語→490語)に増えていました。また、単発の文で答えていた段階から、接続詞を使って複数の文をつなげて話す表現力が伸びていることも確認されました。

同じ5人の生徒を、1学期から2学期まで追いかけた
調査の背景には、学校の授業だけでは発話の機会を十分に確保しにくく、生徒一人ひとりの発話量を客観的に把握・評価するのも容易ではない、という教育現場の現状があります。同社はこの課題を受け、中学生のスピーキング能力の実態を把握・可視化することを目的に調査を実施しました。AIによる文字起こしと話者分離の技術を使い、オンライン英会話を継続して受講することが生徒の「発話量」と「表現力」にどう影響するかを検証しています。
調査の概要は次のとおりです。
- 対象者:中学3年生5名(年間19または20回をトピックトークタイプで実施した生徒を全員抽出)
- 対象データ:合計98レッスン分の英会話データ(19回受講2名、20回受講3名)
- 受講期間:2025年4月〜12月(約9カ月間、1学期〜2学期)
- 解析対象:生徒の「自然発話」のみ(英文の音読や講師のリピート発言は除外)
分析で見えた2つの変化
発語数:1レッスンあたり341語から490語へ
レッスン初期(1〜3回目)の平均発語数は300語前後で、第1回は341語でした。この時期は、講師の質問に黙ってしまったり、単語や定型表現だけで短く答えたりする傾向が多く見られたといいます。マンツーマンのレッスンを重ねるうちに、会話のスピード感ややり取りにも慣れ、英語で発言することへの心理的なハードルが少しずつ下がっていく様子も見られました。
受講後半(17〜20回目)には平均で470語〜490語台に達し、第1回と比べて約1.4倍の発語数を記録しました。1レッスン(25分)あたりの平均発語数で見ると、受講初期の341語から後半には490語へ伸びています。学校で習った語彙や文法を思い出しながら、自分の言葉で会話を組み立てて話し続けようとする、積極的なアウトプット姿勢への変化が確認されました。
表現力:because、whenなどの使用率が12.3%から21.5%に
第二言語習得研究では、同じ学習者を長期的に追う縦断的な調査はデータ収集のハードルが高く、個人の変容プロセスを詳しく定点観測することには大きな意義があるとされています。今回の調査では、あらかじめ定めた独自の文法指標(4レベル・15項目)を用い、時期ごとの使用率の変化を分析しました。
受講初期(4月〜5月)と受講後半(11月〜12月)を比べると、レベル2にあたる従属接続詞(because, when等)の使用割合が増える傾向が見られました。とくに、理由や時節を説明するbecause、when等の従属接続詞の出現率は12.3%から21.5%へ上昇しています。単語や単文による短い応答から、接続詞を使って「複数の文を論理的に繋げて話す力」が定着していることが確認されたとしています。
学校現場への導入と、AIを使った検証のこれから
同社はこれまで350校を超える教育機関でオンライン英会話のレッスンを提供してきました。ひとつのプランで教室での一斉授業から自宅での自主学習までをサポートするサービス形態で、導入しやすい価格で豊富なレッスン機会を確保できるプランとして、多くの教育現場で好評を得ているといいます。今後もマンツーマンでの実践的な学びを通じて学校の英語教育を支援するとともに、AI技術を用いたスピーキング効果の多角的な検証を進め、学校現場のニーズに応える教育サービスの提供を目指すとしています。学校関係者向けには、無料体験と導入相談を随時受け付けています。
産経ヒューマンラーニングは、株式会社産経デジタル、ヒューマンアカデミー株式会社、トランス・コスモス株式会社の3社による共同事業です。「産経オンライン英会話Plus」ではフィリピン人講師、ネイティブ講師、日本人講師がレッスンを担当し、初心者から上級者までを対象としています。これまでに法人500社、学校200校以上にレッスンを提供しています。
出典:ヒューマン












