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『ことばのヤングケアラー』が2刷決定、Amazon2部門で第1位 家族の通訳を担う外国ルーツのこどもの現実を描く

『ことばのヤングケアラー』が2刷決定、Amazon2部門で第1位 家族の通訳を担う外国ルーツのこどもの現実を描く
開催場所:HENGENI BOOKS
開催場所:HENGENI BOOKS

アジズ・アフメッド氏の初の書籍が2刷に

NPO法人ともくらの代表理事、アジズ・アフメッド氏の初の書籍『ことばのヤングケアラー』〜外国にルーツをもち、通訳を担うこどもの現実からみる教育のあり方〜の2刷が決まりました。同書は2026年5月下旬に全国で発売され、2026年10月に増販が決定しています。

テーマは、外国にルーツをもち、家族の通訳や手続きを引き受けている“ことばのヤングケアラー”です。著者が当事者として歩んできた人生経験と、現在の支援活動の両面から、その現実を描いています。

病院、学校、役所といった、家族の運命を左右する場面では、意味を取り違えることが許されません。子どもたちはそうした責任を背負っており、その一言が安心にも絶望にも変わります。同書は、その重い役割を子ども一人に委ねてはならないという立場に立っています。そして、一人の少年の人生を通して、教育と社会のあり方を問いかけています。

Amazonランキング2部門で第1位、トークイベントも開催

発売後、多くの読者に読まれ、2026年7月27日時点のAmazonランキングでは次の2部門で第1位を獲得しました。

  • 「小学校案内」部門 第1位
  • 「通訳(本)」部門 第1位

出版後には、トークイベントも開催されました。

  • 2026年6月28日:刊行記念トークイベント(HENGENI BOOKS)。著者のアジズ・アフメッド氏と、執筆を担当した仲田海人さんが登壇
  • 2026年7月31日:出版記念トークイベント(本屋 水紋)。映画『ブルーボーイ事件』の飯塚花笑さんとアジズ・アフメッド氏が登壇
  • 2026年9月17日:コラボトークイベント(REBEL BOOKS)。著書『第三者返答』の吉開章さんとアジズ・アフメッド氏が登壇
開催場所:本屋 水紋
開催場所:本屋 水紋

“ことばのヤングケアラー”とは

外国にルーツをもつ子どもたちの中には、日本語を十分に理解できない家族の代わりに、幼い頃から通訳や翻訳、行政手続きなどを担っている子どもがいます。学校からの配布物、病院での説明、保険や契約、役所での手続き。「日本語ができるから」という理由で、子どもたちは社会との橋渡し役を担っています。しかし、その実態は十分に認識されておらず、支援制度も限定的です。

アジズ・アフメッド氏は1999年にパキスタンで生まれ、幼少期をパキスタンで過ごしたあと、9歳で来日しました。日本語がわからない状態で生活を始め、家族の通訳や手続きを担う“ことばのヤングケアラー”として家族を支えてきました。その経験をもとに「ことばのヤングケアラー」という言葉を提唱し、外国にルーツをもつ子どもたちの見えにくい負担を社会課題として発信しています。講演会や研修、教材開発などにも取り組んでいます。現在は群馬県を拠点にNPO法人ともくらを立ち上げ、外国にルーツをもつ子どもたちへの学習支援、多言語情報支援、居場所づくりなどを行っています。

開催場所:REBEL BOOKS
開催場所:REBEL BOOKS

本書の内容と書籍情報

同書の特徴は、当事者としてのリアルな経験を収録している点です。教育・福祉・人権の視点から社会課題を解説し、学校現場で起きている実例も紹介しています。また、“支援される側”ではなく、“共に暮らす社会”を提案していることや、教育関係者・自治体・福祉関係者にも役立つ内容であることも特徴に挙げられています。

目次(一部抜粋)を見ると、Part1「ことばのヤングケアラー」には、日本の学校生活の初日、「しゃけ弁当」という名の自己防衛、通訳という「誇り」と「怖さ」、「外国人の自分は、進学できるのか?」、「違い」は“恥”ではなく、“誇り”になる、といった項目が並びます。Part2「“共に暮らす”を実現するために」では、NPO法人ともくらの3本柱の取り組み、“持ち物”動画・高校進学ガイドブック、表現を通じた社会参加が挙げられています。Part3には、外国にルーツをもち、幼少期に「通訳」や「家族の支え」を担ってきた“いまは大人”の当事者4名と、ヤングケアラー支援に取り組む仲田海人さんによる座談会を収録しています。それぞれが抱えてきた「ことば」の壁や責任、学校生活での葛藤、そして大人になった今だから語れる経験を通して、“ことばのヤングケアラー”のリアルな声を届けるパートです。Part4は、仲田さんが執筆した「ヤングケアラーという視点でみる『ことばのヤングケアラー』」です。

仲田海人さんは作業療法士で、栃木県ケアラー支援推進協議会の委員も務めています。精神科病院や小児発達外来で作業療法士として働いたあと、現在はフリーランスとして活動しています。自身にも“きょうだいヤングケアラー”としての経験があり、家族支援やケアラー支援について情報発信や講演活動を行っています。

  • 書籍名:『ことばのヤングケアラー』〜外国にルーツをもち、通訳を担うこどもの現実からみる教育のあり方〜
  • ジャンル:社会・福祉
  • 判型:A5判/212ページ
  • 発行:2026年6月
  • 定価:2,530円(税込)
  • ISBN:978-4-86342-415-9

主な読者として想定されているのは、小・中・高校の教員、自治体・行政関係者、多文化共生に関わる人、福祉・教育関係者、ヤングケアラー支援に関心のある人、外国ルーツの子どもの支援に関心のある人です。

出典:特定非営利活動法人共に暮らす