国立音楽大学が創立100周年で「アソシエイト・アーティスト・プログラム」創設、第1号は卒業生のハラミちゃん

東京都立川市の国立音楽大学(学長:梅本 実)は、創立100周年を迎えた本年、新しい制度「アソシエイト・アーティスト・プログラム」を立ち上げます。目的は、音楽の実践・研究・教育をさらに深め、発展させることです。第1号アーティストには、同大学の卒業生でピアニストのハラミちゃんを迎えることが決まりました。

第一線のアーティストを「くにおんの先生」に
このプログラムでは、さまざまな分野の第一線で活躍するアーティストを「くにおんの先生」として招きます。アーティストとの交流を通じて、学生が「現代を生きる音楽家」として成長できるよう育成・支援することを目指しています。
同大学は「アソシエイト」という言葉を「仲間・同志」という意味で捉えています。アーティストによるレッスンや講義、レクチャーコンサート、ワークショップなどを通じて、学生が実践的な知見を得たり、多様な音楽表現に触れたりする機会をつくります。
大学は創立100周年を新たな出発点と位置づけ、第一線のアーティストとの連携によって音楽教育のさらなる充実を図るとしています。来年度以降も、さまざまなアーティストとの連携を通じてプログラムを展開していく方針です。
第1号はストリートピアノで知られるハラミちゃん
ハラミちゃんは、同大学の鍵盤楽器専修でピアノを学びました。卒業後はストリートピアノをはじめとする独自の演奏活動を続け、幅広い聴衆にピアノの魅力を届けてきました。大学は、その活動で培われた経験や知見を学生と共有し、音楽表現の可能性を広げる学びにつなげたいとしています。
経歴を見ると、2019年から「ハラミちゃん」として本格的に活動を始めました。耳コピや即興演奏によるストリートピアノ動画が話題となり、主な実績は次のとおりです。
- SNS総フォロワーは350万人以上、動画総再生数は10億回以上
- デビュー・アルバム「ハラミ定食~streetpiano collection~」が、ピアニストとしては異例のビルボード1位、オリコンJ-POP部門1位を記録
- 2022年に、女性ピアニストとして15年ぶりとなる日本武道館での単独公演を成功
- 現在、7万人動員予定の「ハラミちゃん47都道府県ピアノツアー」を開催中
なお、在学時の所属は音楽学部演奏学科鍵盤楽器専修で、現在の演奏・創作学科鍵盤楽器専修にあたります。
就任前の今秋、「即興ピアノ演奏コース」で講義へ
ハラミちゃんは、アソシエイト・アーティストへの就任に先立ち、今秋、同大学の「即興ピアノ演奏コース」でゲスト講師として講義を担当する予定です。このコースは、パリ国立高等音楽院の即興演奏科のカリキュラムを参考にしています。伝統的な即興技術の習得に加え、演奏者自身が音楽を楽しむことを重視しているのが特徴です。
講義では、アドリブ演奏や楽曲の捉え方、音楽との向き合い方などをテーマに、学生・教員との交流を予定しています。具体的な内容は、現在、大学とハラミちゃんの間で検討が進められています。
3・4年次に選べる31のコース
国立音楽大学では、学生が専門性を深め、将来の可能性を広げられるよう、3・4年次に履修できるコースを設けています。「即興ピアノ演奏コース」のほか、「オペラ・ソリスト・コース」「ジャズ・コース」「マネージメント・コース」「音楽データサイエンス・コース」など、31ものコースを展開しています。
出典:国立音楽大学












