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「食」から世界の文化を学ぶ 関西外国語大学がマレーシア・ペルー・イタリアを取り上げる無料の連続公開講座を開催

「食」から世界の文化を学ぶ 関西外国語大学がマレーシア・ペルー・イタリアを取り上げる無料の連続公開講座を開催

関西外国語大学(大阪府枚方市)の国際文化研究所(IRI)は、連続公開講座「食から学ぶ文化」を中宮キャンパスで開催します。日程は2026年11月6日(金)、11月20日(金)、12月4日(金)の3回です。参加費は無料で、事前登録も必要ありません。

▲IRI主催 連続公開講座 ポスター(裏)
▲IRI主催 連続公開講座 ポスター(裏)

食卓に映る宗教・歴史・暮らし

この講座では、食を空腹を満たすためだけのものとは捉えません。食には、宗教や歴史、異なる文化との交流、地域社会の暮らしといった人々の営みが表れているという視点に立っています。各回では、その分野の専門家が自身の調査や研究をもとに、食の背景にある文化や社会を分かりやすく解説します。

取り上げる国は回ごとに異なります。第1回はインドや中国、イスラーム世界との交流を背景に多彩な食文化が育まれてきたマレーシアです。第2回は、豊かな自然環境、先スペイン期の食文化、移民がもたらした多様な食文化の融合によって、世界から注目される「美食の国」となったペルーです。第3回は、食を通して家族や地域社会のつながりを考えるイタリアです。食文化に関心のある人だけでなく、世界の歴史や暮らしについて学びたい人も参加の対象としています。

「食」から世界の文化を学ぶ 関西外国語大学がマレーシア・ペルー・イタリアを取り上げる無料の連続公開講座を開催

各回のテーマと講師

第1回 食から学ぶイスラームとマレーシア文化:文明の交差点を味わう

2026年11月6日(金)15:00~16:30(開場:14:30)。講師は上智大学総合グローバル学部教授の久志本裕子氏です。専門は文化人類学・比較教育学・東南アジア研究で、マレーシアを中心に、イスラームの知識伝達とムスリム社会の変容を研究しています。著書には、久志本裕子・野中葉編著『東南アジアのイスラームを知るための64章』(明石書店、2023年)などがあります。

イスラームには、とくに食について厳しい制限があるというイメージを持たれがちです。しかし講演では、イスラームの世界にもそれぞれに豊かな食文化があることを紹介します。イスラームを国教とする多宗教社会のマレーシアを題材に、インドや中国、イスラーム世界との歴史的な交流のなかで多彩な食文化がどのように形成されたのかを論じます。マレーシアの食を通して、多様な文化を内包するイスラームの教義や世界観に触れる内容です。

第2回 食から学ぶペルー文化:「美食の国」になるまで

2026年11月20日(金)15:00~16:30(開場:14:30)。講師は関西学院大学商学部准教授の土井正樹氏です。専門は文化人類学とアンデス考古学です。著書には、単著『古代アンデスにおけるワリ国家の形成:小集落からみた初期国家の出現過程』(臨川書店、2022年)や、共著『アンデス世界-交渉と創造の力学』(染田秀藤、関雄二、網野徹哉編、世界思想社、2012年)などがあります。

近年、ウィリアム・リード社による「世界のベストレストラン50」では、ペルー料理のレストランが第1位に複数回選ばれています。ペルー料理が世界の美食家から注目されるようになった理由として、講演では3つの側面を挙げます。豊かな自然環境、先スペイン期の食文化と移民が持ち込んだ多様な地域の食文化との融合、そして料理人の工夫です。それぞれについて、土井氏が自身の調査体験を交えて話します。

第3回 食から学ぶイタリア文化:地域社会の生活を再考する

2026年12月4日(金)15:00~16:30(開場:14:30)。講師は国立民族学博物館名誉教授の宇田川妙子氏です。専門は文化人類学、ジェンダー研究、食文化研究で、主な調査地はイタリアです。著書等には『城壁内からみるイタリア:ジェンダーを問い直す』(臨川書店、2015年)、『世界の食文化百科事典』(編集責任者、丸善出版、2021年)、『仕事の人類学』(編者、世界思想社、2017年)などがあります。

イタリアの食というと、マンマ(母親)を中心とした大家族の食事を思い浮かべる人が多いかもしれません。講演では、そのイメージは間違っていないものの、それだけではないことを示します。イタリアでは地域社会での共食も頻繁に行われていて、そこからは彼らの家族について、さらに興味深い側面が見えてきます。イタリアの食が豊かだといわれるのは、食が社会のさまざまな側面と密接に関わっているからだという視点から、私たち自身の食と社会の関係を考え直す手がかりを提示します。

▲カレーで食べるロティ・チャナイ
▲カレーで食べるロティ・チャナイ

会場・参加方法

会場は3回とも同じです。来場者用の駐車場はないため、公共交通機関で来場する必要があります。

  • 会場:関西外国語大学 ひらかた中宮キャンパス 図書館学術情報センター2階 5206教室(キャンパスマップ⑥の建物)
  • 所在地:〒573-1001 大阪府枚方市中宮東之町16-1
  • 参加費:無料
  • 事前登録:不要
  • 問い合わせ先:関西外国語大学 研究支援センター(TEL:072-805-2801(代表)、E-mail:iri-2026@kansaigaidai.ac.jp)

主催する関西外国語大学は、世界55カ国・地域の433大学(2026年10月現在)に広がる海外ネットワークを持ち、年間約1,300人の学生を海外へ送り出しています。枚方市にある2つのキャンパスでは年間約1,100人の留学生を受け入れています。教育面では、語学力をベースに文化や政治、経済など「+α」となる専門分野を学ぶ体制を整えており、米国公認会計士の資格取得をめざす教育プログラム「USCPA Pathway Program」なども展開しています。

出典:関西外国語大学