私立中高の広報をAIが対話で支える「School Engagement AI」、日経BPコンサルティングとリヴィジョンが共同開発

株式会社日経BPコンサルティングは、株式会社リヴィジョンと共同で、私立中学・高校向けの対話型広報サービス「School Engagement AI(スクール・エンゲージメント・エーアイ)」を開発しました。提供主体はリヴィジョンです。2026年10月22日から導入校の募集を始めており、2027年6月の提供開始を予定しています。
このサービスでは、学校が持つ一次情報を構造化し、受験生や保護者からの問いにAIが学校の言葉で応答します。開発における役割分担は次のとおりです。
- 日経BPコンサルティング:コンテンツの構造化データ作成と、学校が伝えたい価値を一貫して届けるためのコミュニケーション設計
- イントフロート株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役:龍野 優也):システムの開発・運用
受験生が感じる「情報にたどり着きにくい」という壁
少子化が進み、私立中学・高校の広報には、学校の特色を正確に、納得感のある形で伝える力が求められるようになっています。一方で、受験生や保護者が学校選びで直面している課題は、情報が足りないことというよりも、情報にたどり着きにくいことにあります。
知りたい情報は学校サイトの複数のページやPDFに分散しています。また、「うちの子の場合はどうか」という個別の関心には、汎用的な掲載情報では答えきれません。日経BPコンサルティングは、こうした状況が学校の発信と受け手の理解との間にギャップを生んでいるとみています。
開発は対話型AIチャットの活用を前提に進められました。ただ、ギャップを埋めるには、AIが参照する情報が正確で、構造化され、学校の意図に沿って整理されている必要があります。日経BPコンサルティングは「AIに何を読ませるか」の設計こそが広報物としての品質を左右すると考え、コンテンツ面から共同開発に加わりました。
「AIに読ませる情報」を支える3つのノウハウ
形式の異なる一次情報を構造化データに
学校案内、入試要項、広報誌、Webサイトなど、形式も粒度もばらばらな一次情報を整理し、AIが参照できる構造化データとして組み直しました。ここでは、同社のデジタルアーキビストが手がける、資料の来歴と文脈を保ったままデータ化する手法が使われています。
周年誌制作で培った理念と歴史の言語化
周年誌の制作を通じて蓄積してきた、組織の歴史・理念・独自性を掘り起こして言葉にするノウハウを、建学の精神や教育方針の記述設計に応用しました。事実を並べるだけでなく、その学校が何を大切にしてきたかが伝わる情報構造を目指しています。
大学広報の経験を生かしたメッセージ設計
社内の大学ブランド・デザインセンターが手がけてきた全学的な広報支援の実績をもとに、学部や部署ごとにばらつきやすい発信を一貫したメッセージにまとめる設計の考え方を提供しました。
入試日程から卒業後の進路まで、対話形式で案内
「School Engagement AI」は、学校の一次情報を構造化したナレッジベースをもとに、受験生や保護者の関心に沿って対話形式で案内します。入試日程や出願方法といった事実の確認から、教育方針、学校生活、卒業後の進路まで幅広く扱います。回答は原則としてナレッジベースに基づいて生成され、学校が公式に発信していない内容を推測で答えることは避ける仕組みです。サービスの詳細や導入に関する問い合わせは、提供元のリヴィジョン(TEL:03-3511-7720)が受け付けています。
日経BPコンサルティングは今後、このサービスの開発で培った「AIに読ませる情報」の設計ノウハウを、教育機関に加えて企業広報や採用ブランディングの領域にも広げる方針です。顧客や求職者など、さまざまなステークホルダーとのAIを介した対話づくりを支援していくとしています。












