学童保育の現場の約7割が保護者連絡で「伝達漏れ」を経験 効率化で最も求めるのは「欠席・お迎え変更の自動受付」

学童保育の現場では、欠席や遅刻の連絡、お迎え時間の変更、持ち物の確認など、保護者とのやり取りが毎日のように発生します。一件ずつは短くても、積み重なると大きな業務量になります。こうした連絡業務を、現場で働く人はどう受け止めているのでしょうか。株式会社NEXER Groupが、学童保育支援システム『ホーカリー』と共同で実施したアンケートの結果を紹介します。
調査は「学童教育の連絡手段に関するアンケート」として、2026年10月9日から10月16日にインターネットで行われました。対象は、事前調査で「学童保育施設に現在勤めている、もしくは過去5年以内に勤めていた」と回答した全国の男女で、有効回答は100サンプルです。なお、数値は原則として小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

74.0%が連絡業務に「負担」 言葉選びへの気遣いが目立つ
保護者との連絡業務で負担を感じることがあるかを尋ねたところ、「たまにある」が42.0%、「よくある」が32.0%で、合わせて74.0%が負担を感じていると答えました。「あまりない」は14.0%、「ない」は12.0%でした。
負担を感じる理由としては、「言葉遣いに気を遣うのに疲れるから」(20代・女性)、「こちらの意図がうまく伝わらない時がある」(40代・女性)、「言葉を考えて入力することがストレスになるから」(40代・女性)など、言葉選びにまつわる声が目立ちました。ほかにも「なかなか連絡がつかない時があるから」(40代・男性)、「時間の調整が大変」(50代・男性)といった、やり取りそのものの手間を挙げる回答も見られ、負担の中身は一つではないことがうかがえます。
特に時間がかかる業務としては、「一斉連絡の配信」が27.0%で最多となり、「個別連絡」が25.0%と僅差で続きました。全体に向けた配信と、一人ひとりに合わせた個別対応という性質の異なる業務が、上位に並んでいます。
- 一斉連絡の配信:27.0%
- 個別連絡:25.0%
- 欠席・遅刻連絡の確認:17.0%
- お迎え変更への対応:15.0%

67.0%が「伝達漏れ」を経験 最も起こりやすいのは欠席連絡
保護者との連絡で伝達漏れが起きた経験については、「たまにある」が50.0%、「よくある」が17.0%で、合わせて67.0%が経験ありと回答しました。「ほとんどない」は25.0%、「まったくない」は8.0%です。「たまにある」が半数を占めたことから、調査では、伝達漏れが日々の業務の中で誰にでも起こりうるものとして受け止められている様子がうかがえるとしています。
伝達漏れが起こりやすい場面では、「欠席連絡」が46.0%と半数近くにのぼりました。2番目には、けがやトラブルなどの「緊急時」が24.0%で挙がっており、確実な伝達が求められる場面でも課題が見られる結果となっています。
- 欠席連絡:46.0%
- 緊急時(けがやトラブルなど):24.0%
- お迎え時間の変更:13.0%
- 持ち物に関する連絡:13.0%
- イベント案内:4.0%

求められるのは人の手を介さずに情報が受け渡される仕組み
連絡業務を効率化するために最も必要な仕組みを尋ねると、「欠席・お迎え変更の自動受付」が40.0%でトップでした。続いて「職員間での情報共有」が32.0%、「一斉配信」が23.0%、「利用・振替申請のオンライン化」が5.0%となっています。
自動受付を選んだ人からは「精神的な負担が減るから」(20代・女性)、「正確性」(40代・女性)、「欠席の確認がめんどう」(50代・男性)といった理由が挙がりました。職員間での情報共有を選んだ人からは「先生同士で連携すれば良いと思うから」(30代・女性)、一斉配信を選んだ人からは「みんなに同時に伝わるから」(50代・女性)などの声が寄せられています。調査では、確認の手間や精神的な負担を減らしたいという思いに加え、「伝え忘れ」や「聞き漏らし」を防ぎたいという意識がうかがえるとまとめています。
調査を共同で実施した『ホーカリー』とは
『ホーカリー』は、VISH株式会社(愛知県名古屋市)が提供する、放課後児童クラブの現場業務を効率化し、れんらくアプリを通じて保護者とのスムーズな連携を実現するクラウド型サービスです。同社は教育機関や保育施設へのサービス提供から15年を迎え、関連サービスでの導入施設は5,000施設を超えているとしています。












