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「何を学ぶか」より「どんな役割を担うか」から設計 ビルスピアカデミーが保険・金融業のデータサイエンス人材育成事例を公開

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人材像の整理から始めたデータサイエンス研修

パーソルイノベーション株式会社 ビルスピカンパニー(本社:東京都港区、ビルスピカンパニー代表:片岡 秀夫)が運営する『ビルスピアカデミー(旧:TECH PLAY Academy)』が、保険・金融業の企業で手がけたデータサイエンス人材育成の支援事例を公開しました。同アカデミーは、実践型のオーダーメイド研修によってDX人材を育成するサービスです。今回の事例では、研修を提供するだけでなく、育成後に担うべき役割や求める人材像を整理するところから支援を始めています。そのうえで、データの抽出・加工から分析、結果の評価・報告までを体系的に学べるプログラムを設計し、実践的な演習や研修後の振り返りまで一貫して伴走しました。

企業のDX推進やデータ活用の取り組みが広がる一方で、専門スキルの習得を目的とした研修を実施しても、身につけた知識やスキルが実務で十分に活かされないケースが見られます。また、育成の目的や、育成後に期待する役割・成果を事前に整理していないために、人材育成の効果を組織の成果につなげられていない企業も少なくありません。こうした状況を受けて、スキルの習得そのものではなく、育成した人材が実務でどのような役割を担い、組織の成果にどう貢献するのかまで見据えた人材育成への関心が高まっています。

「中級人材」とは何をする人なのかを定義する

支援先の企業は、すでにデータ活用の基礎教育を実施しており、次の育成段階を検討していました。ただし、「データサイエンスの中級人材とはどのような役割を担うのか」「そのために何を学ぶべきか」という点は、まだ整理が必要な状況でした。

そこで『ビルスピ』は、分析手法の習得を目的に据えるのではなく、育成後にどのような役割を担う人材を目指すのかという観点から支援を始めました。現場とデータ管理部門をつなぐ役割を起点に必要なスキルを洗い出し、目指す役割を「現場から課題の情報を受け取り、必要なデータを使って分析し、企画に役立つ示唆を返すことに加え、そのために必要なデータや環境について管理部門ともやり取りする役割」と整理しています。さらに、「中級」という呼び名だけで学習内容を決めることはせず、既習内容を踏まえて受講者に期待する役割と学習範囲を整理しました。職務上の役割と学習範囲を対応させながら育成内容を設計した点が、このプログラムの特徴です。

参考図:受講者が作成した分析アウトプット例顧客属性や購買行動データの関係性をヒートマップで可視化し、分析結果から読み取れる特徴や追加検証の論点を整理※研修用ケースの成果物であり、お客様の実務成果を示すものではありません
参考図:受講者が作成した分析アウトプット例顧客属性や購買行動データの関係性をヒートマップで可視化し、分析結果から読み取れる特徴や追加検証の論点を整理※研修用ケースの成果物であり、お客様の実務成果を示すものではありません

全10日間で、学習から実践・振り返りまでを設計

プログラムの概要は次のとおりです。

  • 導入企業:保険・金融業
  • 活用サービス:データサイエンス人材育成
  • 参加人数:選抜された職員
  • 実施期間:2024年10月〜2025年2月
  • 支援範囲:育成範囲・人材像の整理/カリキュラム設計/講義・実践演習/座談会/受講者の行動特性の整理/アンケート分析・改善提案

プログラムは全10日間で実施され、知識の習得だけでなく学んだ内容を実務で活用することを見据えて、学習から実践、振り返りまでを一連の流れとして組み立てました。前半は、データベースの基本理解やSQLによるデータの抽出・加工を学んだあと、Pythonの基礎や分析用ライブラリ、分析手法を学習しました。後半は、小売店舗の販促イベントを題材にしたグループでの実践演習です。受講者は分析目的に応じたデータ整理から、顧客属性と購買行動の分析、予測結果の評価や改善点の検討までを行い、その結果を分析レポートや報告資料にまとめました。

研修期間中には、個人と組織のデータ活用について考える座談会も開かれました。参加者同士が自分の業務における課題や他部署での活用事例を共有し、学んだ内容をどう業務に活かすかを考える場となりました。運営面では、各回のアンケートをもとに顧客事務局と受講状況を確認しています。SQLの学習後には理解度のばらつきも踏まえて運営方針を検討し、復習を取り入れながら学習を進めました。最終演習で行った分析や報告には講師が講評を行うなど、受講者の学習を継続的に支援しています。

受講後アンケートで見えた成果と課題

プログラム終了後のアンケートでは、回答者12名全員が研修に「大変満足」と答えました。業務との関連性と業務活用意向についても、それぞれ75%が肯定的に回答しています。一方で、現在の業務では分析を活用する機会が限られていることや、学んだ内容を実務で活用するための環境整備が必要であることなど、実践の定着に向けた課題も挙がりました。今回の取り組みを通じて、分析スキルの習得に加え、学びを実務につなげる機会や環境づくりの重要性が改めて明らかになったとしています。『ビルスピアカデミー』は今後も、人材像の設計から学習設計、実践支援、振り返りまで一貫して伴走し、企業のDX推進や事業変革を支える人材育成を支援していく方針です。

『ビルスピ(旧:TECH PLAY Academy)』は、「変革は、外注できない。」をスローガンに掲げ、企業のDX人材育成を支援するサービスです。ツールや知識の習得で終わらせず、現場での活用と定着にこだわっており、これまでに大手企業100社以上で研修を実施し、満足度95%超、リピート率90%超を実現しています。生成AI、データサイエンス、事業開発、エンジニアなど各分野の専門家が設計する「オーダーメイド型」研修により、業務課題に直結する”成果を生み出す人材”の育成に取り組んでいます。

出典:パーソルイノベーション株式会社