アート思考を仕事にどう取り入れるか 研究と具体例をつなぐ全4章のWeb解説「アート思考を、もう一歩深く。」が無料公開

組織行動科学®の研究・教育開発を行うリクエスト株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:甲畑智康)は、2026年10月30日、研究・実践ライブラリ「知と実践」のアート思考分野にWeb解説「アート思考を、もう一歩深く。」を公開しました。全4章で構成され、無料・登録不要で閲覧できます。同社は、980社・33.8万人の働く人のデータを研究・教育開発の基盤にしています。
今回の公開では、既存のページ「アート思考の現在地。」と新しい4章を接続しました。「アート思考の現在地。」は、国内外の文脈や研究の全体像を知るための入口です。そこから、仕事や教育への取り入れ方を検討する4つのテーマへ進めるように学習導線を整えています。想定する読者は、事業開発や商品・サービスづくり、人材育成に関わる人です。同社のアート思考紹介ページや、「知と実践」の入口・検索からも案内しています。

「何から始めるか」から「探索をどう支えるか」まで、4章で読み比べる
第1章「考え方を比べる。」では、Amy Whitaker、Sylvain Bureau、RobbinsとSandbergの提案、延岡健太郎のSEDAモデルを取り上げています。これらを「何から始めるか」「何を行うか」「何が支えるか」という共通の観点で整理しました。自分が大切にしたい問いを探るのか、新しく提供できる価値を考えるのか、職場に試す余地をつくるのか。目的と活動の関係から、それぞれの特徴を読み取れる構成です。研究や提案の位置づけも示されており、自分の目的に合う読み方を考えられるようになっています。
第2章「つくる途中を見る。」では、紙と光で作品をつくる例を通して、制作の途中で問いが変わっていく過程を図解しています。最初の関心は「光の通る形を、どうつくるか」です。ところが紙を曲げると、予想していなかった影や隙間が現れ、自分がその隙間をのぞき込んでいることに気づきます。そこから「一部が見えないと、人は何を見ようとするのか」という新しい問いが生まれます。次に、隙間と照らす角度を変えた二つの作品をつくり、見え方を比べます。芸術家への面接調査や、鑑賞・描画の研究もあわせて紹介しています。
第3章「相手との接点を探す。」の題材は、服の補修をめぐる対話です。つくり手は、使い続けた跡を色の違う糸で見える形にしようとします。しかし持ち主の話を聞くうちに、残したいのは袖の手触りと、その服に結びついた記憶だと分かってきます。そこで、補修の跡を外から見せる方法と、手触りを残して裏から補強する方法の二つを用意し、どちらをどの場面で選ぶかを尋ねます。自分が届けたいことと、相手が選び、使い続けられる条件を行き来しながら、提供する価値の仮説を考え直す流れを示しています。
第4章「探索を支える。」では、国内企業への面接調査や、芸術を用いた学習・リーダー育成の研究を手がかりにしています。そのうえで、時間・裁量・評価を具体的な約束にするため、職場で探索を始めるための四つの約束を提案しています。
- 時間と材料:どの時間を使い、何を用意するか
- 本人の裁量:発案した人が、何を選べるか
- 途中を見せる相手:未完成のものを、誰と確かめるか
- 見直す時期と材料:いつ、何を見て、続ける・変える・いったん止めるを判断するか
その後の変化は、三つに分けて確かめます。活動中の「見方や問い」、次の仕事での「選択と行動」、利用する場面の「相手の経験と負担」です。満足度に加え、実際の言葉・スケッチ・行動の記録から次の試行を考える構成になっています。

図解で全体をつかみ、原典までたどれるページ設計
ページ冒頭には、四つのイラストから章を選べる目次が設けられています。問いの変化や二つの選択肢は図解で示され、章を移動するメニューから関心のある箇所へ進めます。研究の詳しい説明は、必要なところを開いて読める形式です。
記載にあたっては、原典で報告されていることと、同社が仕事への展開として提案することを分けています。概念の提案、面接調査、描画実験、研究の統合など、資料の種類と対象も明示されており、参照資料の一覧から原典をたどれます。また、以前公開された26ページの資料で扱った研究にも、「アート思考の現在地。」を経由して進めます。新しいページと、これまでに公開された研究・実践資料を行き来しながら読める設計です。

公開概要
- 名称:アート思考を、もう一歩深く。
- 公開日:2026年10月30日
- 形式:Web解説・全4章(図解、具体例、研究の説明、参照資料一覧)
- 閲覧:無料・登録不要
- 公開サイト:知と実践
- 発行:リクエスト株式会社
出典:組織行動科学®︎












