慶應SFCで寄附講座『DX時代の自動車流通論』が2年連続開講 日本最大級の中古車流通データで統計的思考を学ぶ


中古車流通データを題材に、データ活用を実践的に学ぶ講座
慶應義塾大学(塾長:伊藤公平)は、株式会社ユーストカードットコム(代表取締役社長:茂山 伸)からの寄附に基づく講座『DX時代の自動車流通論』を、湘南藤沢キャンパスで10月6日から本年度も開講しました。正式名称は「慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部 株式会社ユーストカードットコム寄附講座」で、昨年度に続き2年連続の開講です。
講座の目的は、今後ますます必要とされるDX(デジタルトランスフォーメーション)人材の創出・育成に貢献し、社会全体の持続的な発展と活性化の一助となることです。中古車流通データを題材にして、実社会でのデータ活用の重要性を学びます。あわせて、データ分析や統計学が企業経営や事業戦略の意思決定にどう使われ、価値創出につながっているのかを実践的に学ぶ機会を提供します。
背景には、中古車市場でDXの進展に伴いデータ活用の重要性が高まっている状況があります。ユーストカードットコムが保有する膨大な自動車流通データは、市場動向の把握や適正な価格形成を支える基盤として、中古車業界全体の流通活性化と健全な市場形成に貢献しています。

業界の基礎知識から分析演習まで
2社の知見をもとに業界構造を体系的に学ぶ
講座では、日本最大級の中古車流通データを保有するユーストカードットコムと、日本最大級の中古車オークションを運営する株式会社USSの知見を活用します。現場で蓄積されたデータをもとに、中古車市場の構造や流通の仕組み、流通の中心を担うオートオークション、需給関係による価格変動といった業界の基礎知識を体系的に学びます。
演習を通じてデータを読み解く力を養う
さらに、中古車関連データを使った分析演習を行い、データから価値を読み解く力や統計的思考を身につけます。

今年度はデータ分析・統計学のビジネス活用という視点を強化
今年度は特に、データ分析や統計学がビジネスの現場でどのように活用され、企業の成長や新たな価値創出につながるのかという視点を強化し、学問と実務のつながりをより実感できる内容になっています。アセットプライシングの現場におけるAI活用事例や、業界を代表する企業によるDXへの取り組みと今後の展望についての講演も行われます。
また、一部の講義では、湘南地域で長年事業を展開してきた4976グループによる特別対談も実施します。「地域活性化」と「持続可能な企業経営」をテーマに、実際の経営現場で培われた知見を共有し、地域社会との共存やサステナビリティの重要性について理解を深める内容です。
講座の概要
2026年度の講座概要は以下の通りです。
- 科目名:DX時代の自動車流通論
- 開講場所:慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
- 主な講義(予定):中古車を取り巻く需給の関係、中古車流通データを使用した基礎分析、アセットプライシングの現場におけるAIの利活用、起業からの安定的な企業運営などを取り扱う
ゲスト講演者(予定)と、寄附講座の責任者・担当教員は次の通りです。
- ゲスト講演者(予定):丸山 誠氏(株式会社ユーストカードットコム 執行役員)
- ゲスト講演者(予定):桑名 伸氏(株式会社4976ホールディングス 代表取締役社長)
- ゲスト講演者(予定):伊奈 伸泰氏(株式会社ユー・エス・エス オークション運営本部 部長)
- ゲスト講演者(予定):黛 広樹氏(株式会社ユー・エス・エス システム本部 IT戦略部 部長)
- ゲスト講演者(予定):横内 大介氏(一橋大学大学院 経営管理研究科 教授)
- 寄附講座責任者・担当教員:古谷 知之氏(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)
- 寄附講座責任者・担当教員:中島 有希大氏(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任助教)
なお、ユーストカードットコムは2000年1月設立で、神奈川県藤沢市に本社を置き、中古車オークションリアルタイム相場情報サービスの提供、自動車の型式や装備などの車両情報検索サービス、中古車輸出情報の提供を手がけています。












